グァテマラのお隣の国ホンジュラス。
まずはコーヒープラネット社の巨大な倉庫の見学から始まる。
その後カッピングルームへ。
この後、訪問させてもらうカモテラ農園の豆もあり、クリーンなカップで気持ちが上がる。
この日の為に用意した登山靴に履き替え、いざカモテラ農園へ。
日頃の運動不足から、息が上がるも到着。
珈琲と真摯に向き合う農園主ミゲルエンジェルさんの笑顔を見て、「遠い国まで来て良かった。」と心から思った。
カモテラ農園のパルパー(これで皮や実を剥ぐ)
実を剥いでもまだヌメッとしているので、水に浸けておくことでヌメリ(ミューシレ-ジ)も除去する。
ここまでした状態(まだ皮一枚被ってる)で乾燥させることを「ウオッシュド」と呼ぶ。
ちなみに、ヌメリのあるまま乾燥させるプロセスは「ハニー」とか「パルプドナチュラル」とかになります。お国により呼び方が違ったり、ミューシレージの残り具合によったり、色々な呼び方があるようです。
「ナチュラル」は何も除去せず、実のまま乾燥させたものになります。
同じ豆でも、プロセスが違えば風味も変わります。
どのプロセスが優れているかとかはないと思いますが、その土地や環境に合ったプロセスで、一つ一つの仕事を手を抜かず丁寧にこなせば良質な珈琲になる可能性が高いのではないでしょうか。
乾燥はビニールハウスの中で行われていた。
丁寧な仕事をしているのが、見て取れる。
精製所を見せてもらっていると「この上も農園だから、案内するよ。」とさらに上まで登る。
赤く熟した実はカツアイという品種。
黄色くなるカツアイ。
甘い。
この珈琲が収穫、精製、輸出作業等経て、船で1ヶ月以上かけ遠い遠い日本までやって来るのかと思うと、愛おしくなる。
「農園内の標高の高い場所の出来の良い豆は、毎年足を運んでくれるマツモトコーヒーさん(当店生豆仕入れ先)や住商さん用にまわしている。」とミゲルさんは言う。
毎年継続的に良い豆を仕入れる秘訣は、農園の方と信頼関係を築くこと。
改めてそう思うのでした。
その後、山を下りミゲルエンジェルさんのお宅に招かれ、昼食をご馳走になりました。
ご自宅に飾ってあったカップオブエクセレンス表彰楯。流石です!
素敵な素敵なご家族。お世話になりありがとうございました。
ホンジュラスは以上。
今回の旅は移動、移動、移動でした。
グァテマラの車移動の途中で、「ちょっと寄り道して太平洋を見に行こう。」とチャンペリコという所に連れて行ってくださった。
「昔はこの港から筏に珈琲豆を乗せ、沖に停泊したタンカーに運んだんだよ。」と。
そう話してくださったのは、40年グァテマラに住むナカドイさん。
移動中の車中で、珈琲のことはもちろんですが、グァテマラのことについて沢山沢山お話をうかがうことができ、移動中も大変有意義な時間を過ごせました。
今回の旅は、
グァテマラを知り尽くす男 ナカドイさん。
信頼する生豆バイヤー マツモトコーヒーのシンゴさん。
世界を飛び回る住商の若き珈琲マン ミヤガキさん。
グァテマラの山道を駆け抜けるドライバー ホセさん。
本当に貴重な時間を過ごすことができました。
ご一緒させてくださり本当にありがとうございました。
ふかい珈琲 沢埜
2020年3月14日
アンティグアの次はコバンへ移動。
オーロラ農園着。
こちらの農園はまさに自然林。
農園内には川も流れており、湿地帯の中に珈琲の木がある。
胡椒の葉を摘んでくださった。
虫よけになるとのことで、もんで身体にこすりつけた。
大きな木。
「ここはパワースポットで、木にハグをして耳を当てると何か聞こえるよ。」と。
「さぁ!やってごらん。さぁ!」
・・・。
とりあえずやってみる。
・・・。
・・・。
・・・。
・・・。
・・・?
何も聞こえなかったので、先に進みましょう(笑)
ようやく珈琲の木。
「真っ赤に熟した実だけを採る!」
1本の木に対し、8回に分けて収穫を行うと言う。
ブラジルでは、ガッサガッサと青い実や葉っぱなども一緒に機械で収穫していたが、正反対の仕事ぶりだ。(収穫後は、ブラジル国内での機械選別と店主の一心不乱のハンドピックにて不良豆を取り除いてるのでご安心を。)
良いものを作ろうと、色々な品種の珈琲の木があった。
F5種。パカマラとカチモールを掛け合わせた品種。
「これ稀少なんだよ。」と一粒くださった大きな実は甘かった。
ここにもあった。若いゲイシャ。
ゲイシャの花が咲いていた。
ここのゲイシャはどんな風味になるのでしょうか。楽しみです。
オーロラ農園自慢のステンレス製ウエットミル(実を剥いだり発酵させたりする場所)
もちろん流行の嫌気発酵用タンクもある。
温度管理されたビニールハウスの中で、時間をかけて乾燥。
天日で短時間で乾かすより、乾燥に時間をかけた方が質が良くなると学んだことがある。
と、言うかここは雨が良く降るとのことで屋根が必需品なのか?
オーロラ農園の名前の由来は、世界一綺麗な鳥でグァテマラの国鳥でもあるケツァール。農園内で観測した実績があるとのこと。
フレッシュな珈琲をカップさせてもらった。
華やかで心地よい酸が印象的だった。
グァテマラは以上。
翌日は陸路で国境を越えホンジュラスへ。
2020年3月13日
ウエウエテナンゴからアンティグアに移動。
アンティグアは3つの火山に囲まれています。
上の写真はアグア山(休火山)
ちょこっと噴火中のフエゴ山(活火山)
30分程ホテルの屋上で眺めていましたが、3、4回の噴火がみられました。
2年前に大噴火がおきてたくさんの方の命が失われたようです・・・
そのフエゴ山の右に見えるのがアカテナンゴ山(休火山)
火山灰土壌は、珈琲の木に良い影響を与えるとのこと。
この日は、アカテナンゴ山の中腹にあるラ・タシータ農園へ。
アンティグアの超名門サンセバスチャン農園。
写真の上の人物が初代農園主。
左下から2代目、3代目、4代目と、うかがった様な気がする(うろ覚え)
サンセバスチャン農園はCOE受賞など輝かしい成績を残しています。
そのサンセバスチャン農園5代目には、4人兄弟がいてサンセバスチャン農園をご兄弟で区分けしたとのこと。(多分5代目に4人兄弟と言ってたと思うが、これもうろ覚え。間違ってたらすいません・・・)
その区分けした中の一つがラ・タシータ農園。(これは覚えてる)
細かいことはせておき、サンセバスチャン農園を通ってラ・タシータ農園へGO!
サンセバスチャン農園で見せてもらった珈琲の木にはフエゴ山から飛んできた火山灰が・・・
火山灰がたくさん降り注ぐと光合成などに影響があまり良くないようです。
中央にみえるは、珈琲の木の大敵サビ病。(カビの一種で木から木へ伝染します。)
数年前に中南米で猛威を振るったサビ病。たくさんの木が枯れたそう・・・
現在はだいぶ回復しているようですが、珈琲を育てる生産者さんは気苦労が絶えませんね・・・サビ病とか火山灰とか、雨が降らない、霜がおりるなどなど。
登って登って標高1700m。
こっからラタシータ農園。
珈琲の木を、直射日光や霜から守るシェードツリーグラビレアは等間隔に植えられ、徹底的に整備された農園と一目で分かる。
この若い木はゲイシャ。
ゲイシャを植えるのは、もはや必然なのか・・・
ピッカーさん達の手仕事は完璧過ぎる。
熟してない青い実が入ると美味しくなくなるので徹底排除。
実のままアフリカンベッドで乾燥中。(ナチュラルプロセス)
農園の方の目を盗んで、素早くショップカードを差し込み撮影。
「この豆全部ふかい珈琲が買ったで。」みたいな写真を撮り自己満足。(買ってません)
実を剥いでからコンクリートで乾燥中。(ウオッシュド)
ビニールハウスで時間をかけて乾燥。
消費国側の要望により、色々な乾燥工程を用意している。
今流行のアナエロビックファーメンテーション(嫌気発酵)も行われている。
記念写真。
2020年3月9日
飛行機を乗り継ぎ、遠い遠い国グァテマラに行ってきました。
まずは、グァテマラシティより車で9時間かけてウエウエテナンゴへ。
目指すは、あの山の頂上。
山の奥地、標高1900mUPの所にその農園はありました。
El Regalo農園。意味はプレゼント。
「神様から賜った土地」と農園主のフランシスコ・マルティネス氏が名付けたとのこと。
訪問時は、きれいな真っ赤な実(写真はパカマラ)を付けていました。
マルティネス氏曰く、「これまで、少しずつ農園を大きくしてきたが、品質的なコントロールを考え、もうこれ以上農園を大きくすることはない。」と言い切る。
30年前から使っているパルパー(珈琲の実を剥ぐ機械)
この珈琲豆が当店に届くのは夏頃でしょうか。楽しみです。
糖度計を使い、珈琲の実の甘さを計るエスキプラス農協の方。
甘ければ甘いほど美味しい珈琲になる可能性があるからだ。
El Regalo農園は、エスキプラス農協から品質についての支援を受けている。
El Regalo農園をあとにして、そのエスキプラス農協へ。
珈琲豆の情報を伏せて15種類をカッピングさせてもらい、良いなと思うものが数種類。
良いなと思うものは全て標高が高いものばかりという結果。
改めて珈琲の品質は「標高ありき」と感じました。(もちろん標高だけで品質が決まるわけではないですが・・・)
El Regalo農園は1900~2000mで世界でもトップクラスの標高を誇ります。
エスキプラス農協で集合写真。
2020年3月4日
インドネシアではもちろん珈琲豆の買い付けもしてきました。素晴らしい珈琲も数点あしましたが、今回は1つのロットを仲間と共に選びました。
ラスーナと言う品種を果肉ごと乾燥させ、複雑な甘みに仕上げた特級ロット。
今までのマンデリンとは全く違う風味を体験していただけるかと思います。
近々船でやってきますので、もうしばらくお待ちを。。
私達が行ったスマトラ島には、洒落たカフェもありました。ちまたではサードウェーブと言われている感じのお店でした。インドネシアでは貧富の差が激しいのが見て取れました。ここに来られるお客さんは皆裕福な方。
こちらは現地の方が買い物されるところ。初めてみる果物も。
この果物はドリアン。強烈な香り。もう二度と口にすることはないでしょう・・・
今回のインドネシアミッションでは、入国時の拘束に始まり、食あたりに終わるというトラブルもありましたが、貴重な時間を過ごさせていただきました。
今回もたくさんの方にお世話になりました。お声掛けくださいました松本社長をはじめミスターインドネシア石光商事の三木さま、ワハナ農園のみなさま、ご一緒させていただきました珈琲屋のみなさま、心より感謝申し上げます。またたくさんのお休みをいただき、お客様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ごさいませんでした。この経験を生かし、より良い商品をご提供できるよう精進致します。
2016年3月2日
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